今はSNSが発達して誰でも簡単に『スマホ』で写真や動画を撮って発信することができます。ですから悲惨なウクライナの都市の爆撃や、ポーランドなどに避難する難民の女性や子供、歩くこともできない高齢者の可哀想な姿を私達は毎日テレビで見ています。目を疑うような爆撃の破壊力や、目を疑うような一般市民の残酷な殺されかたを見るたびに、戦争とはこんなにも酷い殺し合いなのだと私達の頭にたたきつけられているのです。そして当然、戦争を始めたロシアが悪い、プーチンが悪い、ウクライナが可哀想だ、ウクライナ軍がしっかり戦ってロシアに勝ってほしいと願っています。ここでまた私はおそらく皆様に嫌われることを覚悟して一言申し上げますと、プーチンの側にも戦わざるを得ない理由があったのです。そしてウクライナ側も戦争を回避できたのに、あえてロシアと戦うと決めた理由がありました。アメリカは大量の破壊兵器をウクライナに提供していてそのお陰で戦いは増々拡大しています。アメリカにも戦争が拡大してほしい理由があったのでしょう。そして結論、ウクライナの平和な日常が全て破壊されて、市民が殺され、家族が離ればなれになって難民となって、国民は塗炭の苦しみの絶望の中でも必死に生きているのです。国民を守り、平和を守り、国民の幸せな生活をつくるのが国家の役割なのに、ウクライナ政府は大失敗しました。どんな理由があっても戦争だけはしてはいけないのに、ロシア軍がウクライナ国境に集結して、ウクライナを威嚇している時が最後のチャンスだったのに、ウクライナは国民の平和ではなく、戦争を選択してしまいました。日本も77年前の終戦で今のウクライナと同じ体験をしています。勝てる見込みのないアメリカとの戦争を始めるのにはきっとどうしようもない理由があったのでしょう。しかし戦争とは国民の命を犠牲にして、最大の利益を得る最大の利権なんですね。日本が攻撃したことによって、アメリカは参戦の口実ができました。そしてヨーロッパ戦線でイギリスが勝ち、アメリカは日本、韓国、中国の利益と利権を手に入れたのです。アメリカの世界戦略にまんまと日本は騙されてはまってしまったのです。ウクライナ政府も全く同じだと思います。ウクライナ国民の命を犠牲にして、ウクライナ本土を東西諸国の利権の戦場にしてしまったのが今回のウクライナ戦争でした。さてプーチンの考えを代弁しますと(1)1991年ソ連邦崩壊の時にゴルバチョフが西側諸国と約束したことは、旧ソ連邦の国々はNATOに加盟させないことでした。しかしロシアの弱体化を見て欧米は、約束を破ってたくさんの国をNATOに加盟させてロシアを包囲してミサイルを配備しました。(2)クリミア半島併合後のミンスク協定はウクライナのゼレンスキー大統領によって破棄されて、ウクライナはロシアと再度戦うことを決定しました。(3)ですからプーチンはクリミア領有化の承認。(4)NATOへの加盟はしない。(5)非武装化と非ネオナチ化。(6)中立国になることの4つの要求をしたのですが、ゼレンスキーはこれを拒否して今回の戦争になってしまったのです。どんなことがあっても戦争だけはしない。国民を戦争の犠牲にしないとウクライナ政府が決断すれば今回の戦争は無かったんだと私は考えています。スイスのような中立国になれば良かったのに…と私は思いますがアメリカの事情(利益と利権)で戦争を選択してしまいました。日本のテレビ新聞は『ロシアは悪魔だ』と言っていますが、それは大ウソだと私は考えています。