サービス付き高齢者向け住宅の設計商品「和楽久」を展開するシスケア(東京都新宿区)が、重度の要介護認定を受けた高齢者を入居対象とする新商品「和楽久白寿館」を発表した。

手厚い介護サービスを必要とする入居者のための住空間をコンセプトにしているため、各居室に浴室・キッチンは配置せず、1戸あたりの広さを従来よりも10平方m縮小し15平方mとした。基本プランは有料老人ホームの仕様だが、居室の広さを18平方mとしてサービス付き高齢者向け住宅の登録条件に対応させることもできる。

また、共用リビングとスタッフの待機スペースを囲むように居室を配置し、各居室の扉は引き戸を採用。開放状態で使用することを前提として、スタッフが入居者の状況を常に確認しやすい設計を採用した。各戸に設置されたテレビにはカメラが設置されており、ナースコールボタンが押されると、テレビ電話として使用できる。

1階には浴室、厨房、介護・看護事業所、クリニックなどの外部テナントのスペースを配置し2階・3階を住居スペースとする。住居階は各階14~15戸で1棟あたり28~30戸を基本とする。
「従来の和楽久はプライバシーの確保に重点を置きました。白寿館は安心を最優先にしています。和楽久で対応しきれなくなった入居者でも、看取りまで引き受けることができる終の住処の提供を目指しています」(太田裕之社長)

和楽久は2009年の国土交通省モデル事業に認定され、2010年に1棟目がオープンして以降14棟が竣工。9月には15棟目がオープンする。





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