孤独死後の明け渡しを早期解決


司法書士事務所のAswel(アスウェル:東京都中央区)は10日、遺品整理の立ち会いサービスを本格始動することを明らかにした。
相続人の予算やサービスの希望に応じた遺品整理会社を同社が選び、当日に立ち会う流れだ。
株券や保険証券などの重要な書類が誤って捨てられないように司法書士が鑑定する。

賃貸住宅に住む単身者世帯の増加に伴い、部屋の中で自死や孤独死する事例も出てきている。
その際、遺品の引き揚げや滞納分の支払いなどを請け負う相続人が、そういった責任を避けるために相続放棄を同社に相談するケースが年に10件ほどあった。
相続人が不明の場合でも、司法書士であれば契約書の本人情報から探し出し、連絡をとることが可能だ。
相続人が相続を放棄すれば、遺品整理やクリーニングはすべて家主の負担だ。
一方で、相続人が家主とのやりとりを避け、音信不通などで逃げ続ければ、家主は次の入居者募集を行うことができず、多大な損失になる。
そこで、同社が素早い解決のために相続放棄前に遺品整理をすることを提案する。
重要書類が見つかれば、相続人の利益につながることを説明し、早期解決につなげる。
実際に、遺品整理の際に保険証券を発見し、相続人が500万円を受け取った事例もあるという。

利用料は遺品整理込みでワンルームなら30万円程度。
相続人負担となるが、これまで拒否されたケースはないという。
仮に支払いを拒否された場合は相続放棄の手続きを取り、家主負担ということになる。

同社の南出高志社長は「家主にとっては早期解決が一番の利益。3カ月以内に解決する」と話した。





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