今現在、大須と栄に2棟のホテルを建設中ですが、果たして成功するのでしょうか…。
コロナウィルスの影響でホテルも飲食店もお客様は半分になってしまいました。
賃貸マンションやアパートでも空室が半分になればもう完全に倒産ですね。
さてしかし、こんな悪い状況の中でも満席の飲食店もあれば、満室のホテルもあるんですね。
私は昨夜、焼き鳥屋さんにいたのですが、店は満席でいつもと全く変わらずに繁盛していました。
ご主人に聞くと、『団体さんをとってませんからね…』でした。
この店は個人のいつものお客さんだけで商売していますからコロナの影響は全くないのです。
ご主人はいつでも一人一人のお客様に声をかけているので、やはりお客様との人間関係が強いといつも満席です。
3日前は東京の赤坂のインターコンチネンタルホテルで打合せでしたが満室でした。
東京駅では人は半分。
あんな人の少ない東京駅を見たのは初めてでした。
なのにインターコンチはいっぱいの人で満室です。
その理由は立地がすごくいいのと、朝食のバイキングが豪華で有名なホテルだからです。
外国の人達に人気があるから満室なんですね。
私の44年間の小企業と中小企業の経営の経験から言って、『差別化』しないと商売は上手くいきません。
基本的な事を大切にすることは当然ですが(お客様第一とか清潔とか美味しいこと)それだけではダメです。
ですからこの『ゴールドステイ』ホテルもどう差別化すればいいのかを悩み続けています。
まず第(1)の差別化は、当社は建築費が安くて、デザインが得意です。
ですから宿泊費を安く押さえているのに(1泊24,000円)デザイナーズホテルのような高級感があります。
次に(2)45m2の広さでベッドが4台から8台ありますから、2人でも8人でも宿泊できます。24,000円を8人で割れば、一人3,000円なので格安です。これが今流行の『アパートメントホテル』の特色で、一般のホテルとは全く差別化されています。
しかし私はこんなことはすぐに他社に真似されてしまいますから、本当の差別化ではないと考えていますから頭が痛いのです。
さてどうすればいいのでしょうか…。
社員さん達にもたくさんの意見を出してもらいました。
⑴1階にコンビニを入れる。
⑵コメダ珈琲を入れる。
⑶大須体験、栄体験ツアーをする。
⑷夏は浴衣、冬は和風コートの貸出しをする。
⑸各室にテレビゲーム設置。
⑹AIスピーカー・ネット整備。
⑺Wi-Fi貸出し。
⑻駅までの送迎。
⑼TVモニター複数・旅行ガイド・映画DVD貸出し。
⑽中庭や屋上でのバーベキュー設備。
⑾フロントロビーでの料理教室やカラオケ。
⑿日本酒バー。
⒀多言語コンシェルジュ。
⒁インスタ撮影用スタジオ。
⒂サムライ・忍者ホテル。
⒃アニメキャラクターの部屋。
⒄レンタル自転車。
その他50項目です。
私の差別化戦略はオンリーワン・ナンバーワンになることですし、日本で一番になれる商品・サービス・事業しかしないと決めています。
さてこれらをやれば日本一のホテルになれるのでしょうか…。
そして戦略とは目に見えないこと、人に真似されないことが条件ですが、果たしてそれが実現できるのでしょうか…。
いつも毎回、新しい事業をする時は苦しむのですが、今回も苦しい作業が続いています。
フロントロビーをカラオケルームにしてしまおうかとか、1部屋にTVモニターを3台つけるとか、毎晩大須ツアー・栄ツアーを開催するとか…。
まあお客様第一を考え続ければ、その内に日本一商品・サービスが実現できるのかもしれません。
深く深く考えて、もう少し苦しんでみたいと思います。