新商品、新事業とは『怖いもの』ですね。
そんなに簡単にはできないし、ほとんど失敗するのが鉄則です。私は創業43年目ですが、だいたい2年ごとに1つずつ新商品・新事業をしましたから、20件以上の体験と経験があります。今考えるとよくもまあ、こんなに仕事をしてきたもんだと感心もしますが、たくさんの冷や汗も体験してきました。
(1)サラリーマン
(2)カーテン屋
(3)クロス屋
(4)増改築
(5)設計事務所
(6)インテリア販売
(7)店舗設計施工
(8)薬屋
(9)トイレタリーショップ
(10)レンタルビデオショップ
(11)住宅販売
(12)アイフルホームFC
(13)マンション販売
(14)賃貸管理業
(15)海外資材仕入れ
(16)カーペット・テキスタイル輸入
(17)不動産業
(18)個人の賃貸経営
(19)介護事業
(20)クリニック開業
サ高住建設 100億円倶楽部 土地セットのトチプラス販売 テキサス不動産販売 世界10ヶ所の不動産投資 香港ファンド設立 社長引退 会長職勉強中 ファミリービジネス開始準備中。
ざっとこんな感じでしょうか。
たくさんの失敗もしましたし、会社が潰れるんじゃないかと心配したことも、2度や3度ではありませんね。そのたびに運よく『神様?』に助けていただいて、奇跡的に生き残ったというのが本当のところです。ありがとうございました。
さて今、社長を引退して代表権のない会長になりましたから、新社長さんが責任者となってこの怖い危ない『新商品・新事業』に挑戦しているのですが…。ベテランの私の目から見ると、もう心配で心配で…。夜も寝られません。すみません、これは冗談ですが、しかし心配です。
どうして心配なんですかと聞かれますと答えは3つです。
(1)あまりにも安易で、深く考える能力がありません。基本的に新商品・新事業を行うやり方が全く解っていないのです(それを知りたければ『一倉定先生』の第3巻と第4巻をお読みください)。それでは何をやっても上手くいきませんね。成功はできないのです。
(2)専門知識が不足し過ぎです。もっと良くないことは勉強していない、勉強したくないということです。困ったものです。やはり知識がないと何もできないのです。私が高齢者事業を始めた時は全くの異業種でしたから、専門のコンサルについて徹底的に勉強しました。介護の研修ビデオも何十時間分をノートにビッシリ記入して、必要なところは全部記憶しました。そして知識的には介護のセミナー講師になる程の専門家になりましたが、分かっていることと、やれることは違うんですね。実際の事業の方は大失敗。11億円の赤字を作ってしまいました。しかし知識はありましたから、その後の改革・改善で苦しかった介護事業は成功したのです。今では非上場会社では日本で一番のサ高住運営会社になってしまいました。
(3)外に出て、会って、人に聞く。世の中にないものや、日本で一番の商品や事業を作ろうと思うのなら、その専門の現場で聞きまくり、調べまくることですね。会社の中にいて、本社にいては何も分からないのです。部下の言うことばかり参考にしていたら、会社を潰します。市場へ出て、競合他社を訪問して(マル秘で)体で分からないと正しい判断はできません。それだけしても、必ずいくつかの大きな失敗をするのですから、体を使って、体で覚えないと『新商品・新事業』での成功はできませんね。
はい、4人の社長さん達は会長のご心配を十分察していただいて、努力願いたいものです。そんなに難しくて苦しいんであれば止めておきましょう。と考える気持ちは分かりますが、しかしやらなければ、新商品・新事業に挑戦しなければ、会社の存続はありませんね。それが厳しい会社存続の掟なのです。
新しい、シェアハウス事業、サ高住分譲事業、ホテル事業、新グローバルタウン事業、日本一住宅事業、自立型高齢者事業、人材派遣事業、そしてホワイト企業実現に向かって努力願います。