十和田湖畔の店舗「南祖庵」が、国費によって撤去されるようです。
青森県では初めて、国が国立公園の環境整備の一環として動くケース。

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ご覧の通り超一等地なんだけど、経営者夫婦が相次いで死去。
相続人も買い手も無かったので、10年近く放置されちゃってた・・・_| ̄|○

まさに、十和田湖観光衰退の印象を与える象徴的な施設。

で、ようやく国が動き出したんですが、当然、2014年度予算。
手続きの流れは、以下の通り。

 建物所有者に対し土地の明け渡しを求める民事訴訟
→南祖庵側の法人代表者がいないので、国が代わりに撤去
→撤去費用約5000万円を請求。 でも回収は困難・・・_| ̄|○

法的手続きに半年ほどかかるので、撤去作業着手は今秋以降になる見通しだって。

これ、地主サイドとしては他人事じゃないですよね。
あなたの店子には、ちゃんと後継者がいらっしゃいますか?


【十和田湖畔休屋の廃業店舗、国が14年度撤去へ】

 休廃業施設が景観を損ねて問題になっている十和田市の十和田湖畔休屋地区で、桟橋前広場の角地に立ち10年近く放置されてきた廃業店舗「南祖庵」を、国が2014年度中に撤去する方針であることが5日、東北地方環境事務所への取材で分かった。湖畔の一等地にある南祖庵は十和田湖観光衰退の印象を与える象徴的な施設として地元から撤去の要望が強く、国が国立公園の環境整備の一環として主体的に休廃業施設の撤去に乗り出す本県初のケースとなる。
 環境省は、南祖庵向かいにある十和田ビジターセンターを4月中にも近くに移転・新築する予定。これに伴い同省は既存のビジターセンターを14年度中に解体し、南祖庵跡地も併せて芝生地として整備する方針。
 食堂兼土産店だった南祖庵は1965(昭和40)年建築で、地上3階・地下1階、延べ床面積は約700平方メートル。遊覧船乗り場がある桟橋前広場の最も目立つ角地の国有地に立つ。経営者夫妻は2005年に相次いで死去。本来であれば原状回復をして国に土地を返却する契約だが、相続人も買い手もなかったため、築約50年の建物が放置され、観光客に湖畔の寂れた印象を与えてきた。
 12年7月には、「景観改善に役立ててほしい」との市民の寄付を活用し、地元の観光関係者らが南祖庵の周囲を新しいトタン板で覆う応急措置を実施。環境省の南川秀樹事務次官は13年6月に休屋地区を視察した際、老朽化により景観を損ねている休廃業施設について、国主導で早期に撤去に乗り出す考えを示していた。
 東北地方環境事務所によると、南祖庵の撤去費用は約5千万円と見込まれ、14年度予算案に盛り込んだ国立公園の環境整備費を充てる方針。
 撤去に向けた準備の一環として、法務省が現在、建物所有者である南祖庵側に対し土地の明け渡しと原状回復を求める民事訴訟の手続きを進めている。南祖庵側の法人代表者が不在のため、実際には国が法人に代わって撤去を行い、費用を請求することなるが、回収は困難という。法的手続きには半年程度かかるため撤去作業着手は今秋以降になる見通し。
 南祖庵の撤去について、同事務所国立公園保全整備課の野口尚史用地国有財産専門官は「景観上の問題を理由に国が国立公園内の建物の撤去に乗り出すのは全国的にも珍しい」とした上で、「地元の要望を踏まえ、ビジターセンター跡地も含め観光客が滞留できるスペースとして整備を進めていきたい」と話した。
 十和田湖畔の休廃業施設をめぐっては、環境省が秋田県小坂町側にある和井内ホテルの撤去に向けた手続きに先行着手している。本県側の休屋地区では、放置されたままのホテルや売店などの休廃業施設が近年増え、13年5月時点で16施設ある。
(2月6日 Web東奥)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140206-06100806-webtoo-l02


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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