豊田市が、土地の時効取得を提訴するそうです。
議案番号155ですね。

そもそもの発端は、61年前に購入した給食センター敷地。
3筆買ったうちの1筆が、所有権移転登記されていなかったんだって。

で、61年の間に、相続人が75人になっちゃった・・・_| ̄|○

売買契約書なども残っていないから、75人と地道な交渉。
・・・と思いきや、安直な道を選んだようですね。

ま、効率だけを見れば、そういう選択肢になるんでしょうけど、
行政が時効取得を主張するってのもねぇ・・・

議事や裁判の経過を見てみたいですね。


【豊田市:市購入地の移転登記求め、相続75人を提訴へ /愛知】

 豊田市は61年前に購入したと見られる土地の一部が市への所有権の移転登記がされていないとして、相続人75人を相手取り、移転登記を求める訴訟を名古屋地裁岡崎支部に起こすことを決めた。14日開会の12月市議会に提訴のための議案を提案した。20年間、平穏に他人の物を占有すれば時効によって所有権を取得できるなどとした民法の規定によって所有を主張する方針だ。

 市によると、05年に市と合併する前の旧小原村が51年12月、村内の所有者から3筆計1612平方メートルを購入するなどした。だが、2筆は移転登記したが、1筆分872平方メートルはしていなかった。
 移転されなかった土地は小原給食センターとして使用し、同センターが10年9月で廃止することが決まり、跡地に市立小原中の駐車場を建設する計画が浮上したことから、07年12月に登記を調べたところ、未移転が判明した。当時の売買契約書などは残っておらず、移転しなかった理由は不明という。
 市は現在の所有者を調べ、顧問弁護士と相談した結果、「所有の意思を持って平穏かつ公然と20年以上占有を継続していた」との時効取得を理由に所有権を主張することを決めた。未移転の土地は公共用地として非課税だったため、所有者が課税されることもなかったことから、相続人が所有の認識を持っていない可能性もあるという。このため、市は「突然、裁判になって驚かないよう事前に文章を郵送することを検討している」と話している。
(12月15日 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121215-00000021-mailo-l23


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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