立川市に、近隣住民らを中傷する立て札が立ち並ぶ家があるようです。
たしかに尋常じゃない。
番組によると、こうなった原因は・・・
境界・・・_| ̄|○
数十年前、隣接地所有者と境界を巡る裁判をし、敗訴。
判決に納得できなくて、誹謗中傷がスタートしたんだとか。
さらに、自分の主張する部分に巨岩を置いちゃった。
緊急車両が通れなかったこともあったみたい。
貼紙には、「偽公文書を作製した」、「測量士はでたらめ測量をした」、
「まやかしの書類を作って裁判所に提出した」などの文字が。
久しぶりに見た境界争いの報道。
ドロドロですね・・・(^^;
【“お札屋敷”住民恐怖 家主宣言「死ぬまで続ける」】
住宅街の路地に沿って、無数のお札が立ち並ぶ不気味な光景。
近隣住民らを、名指しで中傷する言葉の数々。
近隣住民は「目障りですよ。あんなね、汚いことされたんじゃ」「色々書いてる家。“立て札の家”って」と話す。
近所の人たちからも恐れられる、通称“お札屋敷”。さらに、一面びっしり「死ね」と書かれた、大量のハガキや、大人の胸の高さほどもある、巨大な岩も。
何年にもわたり、繰り返される“嫌がらせ”。その張本人を直撃した。
■“お札屋敷”に住民恐怖 家主宣言「死ぬまで続ける」
東京・立川市の住宅街に立ち並ぶ不気味なお札。
お札が張り巡らされた塀の中には、大きな屋敷や蔵、銅像などがそびえ、異様な雰囲気が漂っている。
番組が初めてこの場所を訪れたのは、半年前。
書かれているのは、近隣の住民に向けられた誹謗(ひぼう)中傷の言葉。お札は確認されただけでも40メートルにわたり、約200枚に上った。
近隣住民は「ちょっと怖いですよね」「通る者としては、ああいうの見たくないですよね」と話す。
お札はすべて、この屋敷に住む家主の男性が1人で立てたという。
屋敷の中には、これから立てるつもりなのか、お札の“ストック”らしきものも。
■「大ばかもの」近隣罵る言葉“200枚”
家主はなぜ、不気味な嫌がらせをするのか?お札で名指しされているAさんに思い当たる節を聞くと…。
お札に名指しで中傷された“Aさん”:「分かんねぇ。話をあそこでしていたら、やつが帰って来てそれからだよ」「(Q.市の人と?)そうそう。ただあそこに立ってただけだよ2人でな」
Aさんは2年ほど前、“お札屋敷”と隣接する、市の施設の関係者と会話していたところを家主に見られ、その後から目の敵にされ始めたという。
住民の中には、お札だけでなく、直接、嫌がらせを受けている人もいる。
一面にびっしり「死ね」と殴り書きされたハガキ。
すべて去年、1年間に送られてきたもので、ハガキを積み上げると、20センチを越える高さになる。
差出人は書かれていないが、屋敷の前にも「くそぼうず」と書かれたお札が立っていた。
■進行妨げる“巨大岩”緊急車両に影響
目を疑うような光景は他にもあった。
市の施設の入り口付近に置かれた、5つの巨大な“岩”。
住民によると、これらの岩も、家主が勝手に置いていったものだという。
過去には、岩やお札が邪魔になり消防車などの緊急車両が通れなかったこともあったという。
いくつもの不可解な迷惑行為。これらの奇行は、数年前から繰り返されていた。
5年前に撮影された写真。「くたばれ三人のくせ者」と書かれたお札や、フェンスで組まれた囲いのようなものが置かれている。
住民によると、家主の嫌がらせは、この頃から始まったという。
近隣住民は「だんだん、その行為がエスカレートしていって、神棚持ってきてお札を並べたりね」と話す。
■灯籠を放置…強制撤去もすぐ設置
3年前の写真、フェンスにしめ縄が吊るされ、中にはなぜか、「神棚」がまつられている。
前の通りにも大量のポールが立てられ、さらに目を疑うような「置き物」も。
写っているのは、人の背丈より高い「石灯籠(どうろう)」。
近隣住民:「市役所が休みだとか、そういう時を狙って、あそこへバッと置いてやると。だから、石灯籠は撤去したんですよ。市が撤去」
市はこれまで、これらの置物を撤去するよう、家主に対して、書面で何度も要求してきた。
しかし、家主は応じないため、強制撤去。それでも家主の行動は収まることはなく、撤去しても、また新たに置かれるという、いたちごっこが続いている。
■めまぐるしく変わる 屋敷の“障害物”
取材を始めた半年前、屋敷の周辺には200枚ほどのお札や、巨大な岩などが置かれていた。
翌月には市が大部分を撤去したが、年末ごろから、またお札が増え始める。
先月29日には、再び石が置かれ、そして、先月31日には石も増えていた。
お札に囲まれた屋敷と隣り合う市の施設でも、こんな問題が。
近隣住民:「年に一回、小学生が社会見学に来るんだよ。みんな見てるわけだ、小学生が」
授業の一環で地元の小学生が訪れるため、保護者から、教育上良くないと苦情も出ている。
家主はなぜ、このような迷惑行為を繰り返しているのか。本人を直撃取材した。
■家主を直撃「文句あるなら来い」
“お札屋敷”に1人で暮らす、80代の家主。奇妙な行動を繰り返すワケを尋ねると、独自の主張を繰り広げた。
近隣住民の元に届いた「死ね」と書かれた大量のハガキについて、家主は…。
家主:「(Q.お寺にはがき送ってる?)送ってますよ」「(Q.毎日出してる?) 出してる」
自分が送ったことをあっさりと認めた。
家主:「(Q.自分の名前書いてないですよね?)書かなくたって分かるじゃん。文句あんなら言ってこいっていうの。それでいいじゃないですか」
近隣住民が安全対策のために、ふたをした水路。景観を損ねたと腹を立てた家主は、ハガキを送り続けて抗議しているのだという。
家主は「裁判で負けた。悔しいから、こういう看板を立てて抵抗してるの」とも話す。
■過去に土地トラブル…敗訴に抗議か
家主は数十年前、隣の土地の所有者と境界線を巡り、裁判となったが、敗訴。
判決に納得できない家主は、腹いせに、相手を誹謗中傷するお札を立てるようになったという。
さらに…。
家主:「(Q.大きな石はお父さんが置いた?)そう。大きい石をどうやって運ぶかっていうと、ソリ」
巨大な岩は、もともと家の敷地内にあったもので、家主が1人で運んだという。
岩が置かれた当日の様子を見ると、確かに岩はソリの上に乗せられていた。
家主:「私が主張している三角(の土地)が、取られちゃうからやってるんだから。(Q.お父さんの土地?)そうです。それを主張してるの」
岩を置くことで、この土地が自分のものであると主張する家主。その怒りは、収まるどころか、日に日に膨らんでいく。
その後、争われた隣の土地は、市に譲り渡されたが、家主は未だに判決に納得がいかず、お札を立てて抗議しているのだという。
■近隣中傷も「こっちの方が怖い」」
一方、裁判と無関係な住民Aさんをお札で名指ししていることについては…。
家主:「(Aさんが)役所に連絡して、こういうことやってるってことで。説明をしてるんですよ。分かんない人が説明してたってしょうがない。余計なことやってるなと思って」
以前、現場を確認するため市の担当者や警察が来た時、Aさんが説明していたのを見て、不満を抱いたのだという。
だが…。
家主:「(Q.直接、文句は言わなかった?)何されるか、分かりませんよ」「(Q.周りの人がお父さん(家主)を怖がっちゃってる)怖がってるって、こっちのほうが怖いよ」
家主にとって、お札は自分の声を発信できる唯一の手段となっている。
家主:「(Q.気持ちを書いてる?)そうです。嫌がらせじゃない」「(Q.『死ね』とか書かれると、気持ち良くないですよね?)気持ちは良くないけど、その気持ちが良くないくらい(自分も)気持ちが悪いの」「(Q.お父さん(家主)が罪に問われちゃうかも)それでもいいです。それは覚悟の上です」
■いたちごっこ「死ぬまでやる!」
去年11月、市はお札と岩を強制的に撤去。住宅街は平穏を取り戻したかに思えたが、現場にはまたしても、Aさんを名指しするお札があった。
屋敷の倉庫には、立てられていたお札の数を、はるかに超える量のストックが準備されていた。
家主:「するべき主張をしないと、それを認めたことになっちゃうから。信念を貫いてあそこに置いてるわけ」
嫌がらせのお札を立てる度に、市に撤去される、いたちごっこ。
家主:「片付けられたけども、片付ければまたやる。またやる!死ぬまでやる!」「(Q.死ぬまでやる?)私が生きてるうちは」
(4月1日 テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000211654.html
土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)