MBSテレビ「Newsミント!」で、実家の相続放棄が取り上げられたようです。
テレビで流すくらいメジャー化しているのは事実なんでしょうね。
けどねぇ・・・
市が解体する事例だけを知らせると、みんなそっちに走っちゃいますよね?
放棄せず(≒公金を使わず)に再活用した事例を
もっとたくさん流してほしいです。
【遺産の『相続放棄』が急増中 せっかくの親の遺産...なぜ要らない?放棄するワケは】
実は今、亡くなった親族の遺産を受け継がない「相続放棄」の件数が急増しています。最高裁判所の「相続放棄の申述の受理の年間件数」の統計によりますと、2018年には21万5320件で、10年で1.4倍に増えています。背景に何があるのでしょうか。
「危険な空き家」行政代執行による解体 50年以上所有者と連絡つかず
MBSの玉巻映美アナウンサーが訪れたのは兵庫県北部に位置する人口3万人の朝来市。年々過疎化が進む中、増えているのが「空き家」です。
取材した日、朝来市が行政代執行による空き家の解体作業に取り掛かかっていました。50年以上所有者と連絡がつかず、危険な状態になっていたのです。こうした空き家が増えている要因の1つに「相続放棄」があるといいいます。
「こういった財産価値の無い空き家につきましては、『相続の放棄』をされる方がちょこちょことみられる状況にあります。」(朝来市都市開発課 廣田宗朗課長)
『相続放棄』の流れはこうです。親族が亡くなったことを知ってから3か月以内に、相続人が家庭裁判所に「相続放棄をする」と申し立てます。家庭裁判所は申し立てを認めた後、放棄された財産を管理するための「相続財産管理人」を選任。「相続財産管理人」は財産を売却するなどして清算するのです。
(image) 「遠方に住んでいる」「固定資産税もかかる」
実際、相続放棄されて最終的に朝来市によって建物が解体された場所があります。
(玉巻アナ)「かなり広い空き地になっていますね。」
(廣田課長)「ここが先日作業が完了した老朽危険空き家があった場所です。」
解体前の建物の写真を見てみると、築50年以上の木造2階建て住宅で、建物全体に植物が生い茂り、老朽化が進んでいました。相続放棄した理由について、相続人の親族の一人は「遠方に住んでいて管理ができない上、固定資産税もかかる」と話しました。
(相続人の親族)「そこに住む予定もないし、家を直してその後維持費やその他色々とお金がかかってくることなので、みんなもう『相続は放棄しましょう』という感じでした。」
市の担当者は…
(廣田課長)「近隣に住んでいなくて、こういったところ(朝来市)と関係が薄い方は、相続放棄を選択されるということだと思います。」
「相続放棄」について、大阪駅周辺で街の人に聞いてみると。
(鳥取に親戚がいる女性)
「私は母が亡くなった時に、私達3人兄弟なんですけど、弟に母が住んでいた家の処分とかを頼んだので、その時には相続放棄しました。家を売って分けると言ったって大変ですし。」
(神戸出身の女性)
「(兄夫婦に)自分の両親を最後まで面倒見てもらったという感謝の気持ちに、お金のことで揉めるのは申し訳ないなと。結果的に私は相続を放棄しました。」
亡くなった親族の遺産を受け継がない動きは、今後も増えていきそうです。
(3月6日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『ニュースの数字』より)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200307-00010000-mbsnews-life土地家屋調査士 和田清人(image)