ご存じの通り、お亡くなりになった方に相続人がいなければ、
その財産は国庫に帰属します。

その額、2017年度は約525億円! 5年前の1.4倍だって。
で、相続財産管理人の選任数も1.3倍。

これ、減る要素はないですよね。

1人暮らしの65歳以上人口が10年間で1.5倍。
生涯未婚率も上昇中ですから。

身寄りのない方は、財産の多寡に関わらず、
遺言書で財産の行方を指定しておくようにしてくださいね。

そうすれば、余計な手続きや日数を費やすことなく、
あなたの財産が次に活かされます。


【国庫入り遺産500億円超、相続人不在増え 17年度過去最高】

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 遺産の相続人が不在で国庫に納められた財産の総額が、2017年度は約525億円に上り、記録が残る5年前の1.4倍で初めて500億円を突破したことが、最高裁への取材で判明した。近年、単身の高齢者人口と生涯未婚率も上昇しており、識者は、少子高齢化が進んだことを背景に相続人不在が相次いでいると指摘している。

 相続人がおらず、遺言もない財産は、家庭裁判所が選任する相続財産管理人によって整理手続きされる。身寄りがなく、長年介護していたなどの「特別縁故者」と認められる人もいなければ、その財産は民法に基づき国庫に入る。

 相続人不在で国庫に入った財産は、国の決算で裁判所の歳入に計上される。最高裁によると、記録が残る12年度からの6年間では、13、15年度が前年度よりわずかに減ったものの増加傾向にあり、17年度は約525億円で12年度(約374億円)の1.4倍だった。

 相続財産管理人の選任数も年々増えている。司法統計年報によると、12年度は1万6751人だったが、17年度は2万1130人と1.3倍に伸び、相続人がいないケースが年々増えている実情も浮かび上がる。

 背景には、世帯や家族形態の変化がある。厚生労働省などの調査によると、1人暮らしの65歳以上人口は592万人(15年)で、10年間で1.5倍。30年の推計ではさらに1.3倍となる見込みだ。また、50歳時点で一度も結婚していない生涯未婚率も男性23.4%、女性14.1%(15年)とそれぞれこの10年で伸び続けている。

 高齢社会のあり方を提言してきた公益財団法人さわやか福祉財団(東京)の会長で、弁護士の堀田力さん(84)は「昭和以降少しずつ進んだ少子化を背景に、今の高齢世代は、きょうだいや自身の子供も含め身寄りが少ない。戦後の経済成長期に働いてきた分、個人所有の財産も多く、相続人不在で国庫入りが増える傾向は今後も続くのではないか」と指摘する。
(1月8日 毎日新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190108-00000001-mai-soci


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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