測量の金額って、わかりにくいですよね?
何にいくらかかっているのかがハッキリしない。
自分で言うのもなんですが、ブラックボックスですよね・・・
で、よく言われるのが、「えっ!そんなにかかるの?」
「もっと安いと思ってた。」・・・_| ̄|○
えっと、
一般の方が「測量」というものには、大きく2つあります。
1つは、現況測量。
現地を測量して、建物や構造物などを平面図にする作業。
面積を算出することもありますが、
根拠はあくまでも現地構造物で囲まれた範囲=主観による概算です。
これは、私たちだけで動けますから、15万円ほどいただければOK。
1週間くらいで図面をお届けします。
で、もう1つは、境界確定測量。(正式な用語ではありませんが)
上の現況平面図に、法務局の地積測量図その他の図面を突き合わせ、
筆界を査定した上で、お隣さんと立会いを行います。
こちらは、いろんな資料を収集しますし、それらを判断するスキルも必要。
市町村やお隣さんと立会いの日程調整もしなくちゃならないし、
筆界確認書には印鑑証明書をいただくことをおすすめしています。
そんなこんなで、こっちは3ヶ月くらい要します。
また、市町村と道路の境界協議には、両隣接の同意を求められます。
市町村は道路管理の関係上、共有者全員の押印を求めてきます。
もし、隣接地の登記名義人がお亡くなりなら、相続人全員から
印鑑をもらう必要があるわけです。
(image) たとえば、上の図の場合、ABCDとEの相続人全員と会わなきゃなんない。
こんな作業が、30万円やそこらじゃできないってことを
ご賢察いただけますよね?よね?よね?(^^;
「そんなにかかるの?」
かかっちゃうんです。どうかご理解くださいませ。m(_ _)m
土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)