仙台で、公園用地の取得が難航しているようです。

原野商法で売買されたエリアが含まれていて、
「現地に行きたくない」と言う地権者もいるんだとか。

いろんな所で傷跡を残している原野商法。
公共事業の対象になってからクローズアップされるのも問題ですが・・・

ところで、境界確定せずに公簿面積で買い取るという選択肢はないんでしょうかねぇ。
地権者も手放したくてウズウズしているはず。

柔軟な対応をお願いしたいですね。


【<海岸公園>半世紀前の土地売買が発端で用地取得難航 境界画定できず】

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 仙台市宮城野区で市が進める海岸公園の用地取得が難航している。1968~70年ごろに原野商法とみられる土地売買が行われたのが発端。一部の地権者に現地立ち会いを断られるなど隣地間の境界画定が難しく、30年以上滞っている。

 問題の土地は宮城野区岡田砂原の約9.3ヘクタール。貞山運河(新堀)の東、市南蒲生浄化センターの南側にある。所有権は格子状に85区画に細分化されている。

 開発業者が海辺の別荘地などとして分譲したが、上下水道や道路などインフラが整備されず放置された。市街化調整区域内で、保安林に指定されているなど、規制が影響した可能性がある。

 市によると、東北新幹線や東北自動車道の開通による土地の値上がりを見越し、現地を確認せずに投機目的で購入した人もいるとみられる。50年近くたち、相続で地権者が増えるなど土地の権利関係が複雑になっているという。

 73年以降、一部地権者から土地の取得依頼があり、市は87、94年度に全地権者を対象に、区画を確定するための境界立ち会いを実施したが、地権者の約1割が現地立ち会いを欠席し、いずれも不調となった。

 土地の帳簿や測量値が不正確なため、地権者から順次買い上げることはできないという。登記簿上の全面積は実測値の約3分の2しかない上、境界ぐいが設置されていない地点があった。

 現在も対象面積の約7割で境界画定の見込みが立たず、市海岸公園への組み入れは先延ばしとなっている。市公園課は「『現地に行きたくない』と言う地権者もいて、なかなか立ち会いが成立しない」と説明する。

 東日本大震災では大津波を受け、海岸の松林の多くが倒れた。国が植樹をしているが、対象面積の約15%で地権者の同意が得られず、モザイク状になっている。仙台森林管理署は「本来は連続して森林が形成されるのが望ましい」と話す。
(3月24日 河北新報)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180324-00000023-khks-soci


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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