京町家が、毎年数100軒取り壊されているそうです。
相続や維持管理が理由だとか。

08~09年度には、京都市内に少なくとも4.8万軒の町家が確認された模様。
すでに1000軒近くが消滅しちゃったって計算ですね。

これらの保全や再生を助成する「京町家まちづくりファンド」の基金が減少して、
本年度は2~3件しか助成できないみたい・・・

自宅の場合は、そこからお金を生み出しにくいですからねぇ。
自分の維持費は自分で稼ぐ仕組みを模索する必要がありますよね。


【町家ファンド減少、寄付呼び掛け 京都、景観保全へ協力求める】

 京都市内にある京町家の保全や再生を助成する「京町家まちづくりファンド」の基金が減少し、十分な件数の支援ができない状況になりつつある。企業と連携するなど寄付集めの手段を講じているが足りておらず、運営する市景観・まちづくりセンター(下京区)は「京都の景観を守るために協力してほしい」と訴えている。
 同ファンドは2005年度に、市や民間の寄付などを基に設立された。対象は1950年11月22日以前に建てられた京町家で、景観法に基づく「景観重要建造物」などの指定を受ける可能性があることなどを要件とする。
 改修費用のうち、最大250万円を助成している。今年5月末現在で77件の利用があり、助成総額は約1億2300万円に上る。
 下京区の高田泰男さん(93)は昨年、1929年に建てられた自宅の改修にファンドを利用した。防災や防犯のために一度はアルミ製にした玄関と2階の窓を木製の格子に戻したり、屋根の瓦を全てふき替えたりした。長男の義久さん(63)は「思い入れのある家だったので、元通りにしたかった。京町家がなくなっている現状に憂いもあった」と話す。
 基金の収入は主に寄付が頼りだが、2006年度に最大で約2千万円だった寄付総額は14年度には約280万円に落ち込んだ。寄付の低調が影響し、05年度末に約1億5100万円あった基金は昨年度末には約9300万円に減っている。
 助成に活用できる本年度の予算は600万円しか確保できず、対象は2~3件にとどまる見通しだ。
 同センターでは寄付を呼び掛ける他、企業の協賛を受けて特定商品の売り上げの一部をファンドに寄付する制度をつくり、収入確保に取り組む。4月からは新たに3社が参加することになったが、今後も広く協力を求めていく。
 同センターなどが08~09年度に実施した調査では、市内で少なくとも約4万8千軒の町家が確認されている。一方、相続や維持管理といった理由で毎年数百軒が取り壊されているとみられる。
 同センターは「京町家を取り巻く環境が厳しい中、市民や企業の寄付で所有者を後押しすることができる。ファンドを盛り上げて、京都らしい街並みを次の世代に残していきたい」としている。
 問い合わせは同センターTEL075(354)8701。
(7月2日 京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160702-00000010-kyt-l26


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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