「東北弁に強い」を売りにしているテープ起こし会社があるようです。

本業は東北の地方議会関連がメイン。
これを、「民」へ業務拡大したというわけ。

同じ地方に住んでいても、お年寄りの方言を孫が聞き取れないという現実の中、
集団就職で上京した団塊の世代とその親たちのギャップは推して知るべし。

この方々の、遺産相続を巡る調停や審判が増えてくるとの読みですね。

中にいる人にとっては当たり前のことが、
外にいる人にとってはお宝だったりする典型例ですね。

お客様の立場に立てばこその視点。
またひとつ、勉強させていただきました。(^^;


【「東北弁に強い」テープ起こし会社、ニッチな需要 被災者聞き語りも】

 「東北弁・東北なまりのテープ起こし、お任せください」。こんなコピーの広告がネットで話題になっています。広告主は、仙台市にある専門業者「東北議事録センター」。議事録づくりや音声記録の文字起こしが主な業務ですが、内容を聞くと意外なニーズが見えてきます。

東北弁に強み「他に聞かない」

 広告が載ったのは、日本弁護士連合会(日弁連)が発行する弁護士向け情報誌『自由と正義』。「地方議会会議録で東北一の実績」「法廷提出用の証拠録音で、東北弁・東北なまりでお困りの際は、ご連絡ください」とアピールしています。

 ツイッターでは、「東北弁…分からん」「一口に東北弁と言ってもかなり違うけど大丈夫?」「きっと需要あるんだろうな」といった反応が相次いでいます。

方言でも世代間ギャップが拡大

 東北議事録センターは1973年に創業。仕事の8割近くは東北の地方議会関連ですが、首長や議員には高齢男性が多く、強いなまりの質疑を正確にテキストにするのは根気がいるそう。代表の花角潤一さん(49)によると、東北の方言を強みにする会社は「他に聞いたことがない」といいます。

 今回、弁護士向け雑誌に広告を載せた理由は、集団就職で東北から上京した団塊の世代の親たちが80、90代になり、遺産相続を巡る調停や審判が増えてくると予想したから。

 花角さんは「例えば、宮城県南部の80代の方言は、50代後半の(符号を普通の字に直す)反訳者が聞くと起こせますが、40代だと分からない」。同じ地方に住んでいても、お年寄りの方言を孫が聞き取れないことが増えている、と指摘します。

 世代間の言葉のギャップ拡大に注目した、ニッチなビジネス。広告を出して、すでに2件の依頼があったそうです。

福島では「海」と「膿」が同じ

 実際に録音の文字起こしをするのは、40~60代中心の女性スタッフ。東北6県の方言をカバーしていますが、習熟には何年もかかるといいます。

 例えば、福島県のなまりは語尾が上がり、イントネーションがないそう。そのため、「『海』も『膿』も区別されない。福島の人なら文字起こしできるが、他県の人だと起こせない」(花角代表)。

 また、「ごしゃぐ」(怒る、叱るといった意味の東北弁)といった独特の言葉は、標準語に置き換えると、細かいニュアンスが消えてしまうそう。このため、極力そのまま起こす工夫をしています。

東日本大震災の聞き語りも

 2011年の東日本大震災以降は、被災者のインタビューや聞き語りの文字起こしの注文が増えているそう。普段は標準語に近くても、感情を込めたり興奮したりすると、思わず方言やなまりが出てしまう――。そうした現場でも活躍しています。
(4月2日 withnews)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000006-withnews-soci


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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