40ヶ月(3年4ヶ月)かけてゴールドエイジのオリジナル介護ソフトの『さつきちゃん』(介護サービス付き高齢者向け住宅の管理ソフトなので、サ付きちゃんと命名しました)のバージョンアップが完了しました。4月から各館で使い始めています。
かかった費用は『4,000万円』。あとWi-Fiを40館に整備するのに『8,000万円』。今あるiPadに70台追加して、全部で200台のiPadを使って4月から『さつきちゃん』の運用が始まっています。40ヶ月は長いと思いましたが、終わってみるとあっという間でした。これでゴールドエイジのサービスがより良くなって、ヘルパーさんや利用者さんに喜んでいただければ安いものです。
さて、さつきちゃんで何が良くなるのでしょうか…。
それは
(1)利用者さんと出勤予定のヘルパーさんの日程と時間を組み合わせた『介護のシフト』が自動で作成できます。今までは全て手作業で、これが館長さんの一番大切な仕事で頭の痛い作業でした。そして欠勤や病欠や利用者さんの体調変化で作ったシフトが毎日変わります。その度に館長さんはこのシフトを作り直すのですが、新しいソフトを使えば変更も簡単ですね。
(2)あとケアマネージャーさんの『計画書』や『手順書』は全て紙ベースかエクセルでしたが、介護保険請求も含めて記録は全てこのソフトでできます。そして利用者さん(入居者さん)の履歴も全て記録されるので、ヘルパーさん達も利用者さんの『ケアの目標』や『ケアプラン』がすぐに分かります。情報の見える化と、情報の共有ができるようになりました。今までは何枚かの紙のファイルを持ち歩いて調べないとできなかった作業が、iPad1台で全てできるようになったことは素晴らしいことです。
(3)日々の業務の『申し送り書』はノートに書き込んで、毎日毎日引継ぎ業務を行っていましたが、これもiPadで自動に行えることになりました。毎日のタイムカードもこれ一台で行えます。
(4)一般の市販の介護ソフトもたくさん販売されていますが、それではゴールドエイジの介護の運営や経営は複雑で難しくてできません。10年以上前から専用のソフトを作り始めて、かかった費用が2億円でした。それに今回は4,000万円と8,000万円かけて合計3億2,000万円なのです。しかし一般的に市販のソフトを購入すると毎月1つの館で20万円。40館で毎月800万円かかります。年間9,600万円払うより自社で開発したソフトを使う方が費用がかかりませんね。それと介護保険の請求に毎月1時間以上かかっていましたので、1時間×40館×12ヶ月=480時間の削減です。
ということで『さつきちゃん』は大成功だと思います。そしてコロナ感染対策の政府の補助金が1億円出ました。コロナは大変なのですが、補助金が出るのは、たまにはこんな良いこともあるんだと感謝しています。
さつきちゃんソフトのポイントは、利用者さんとヘルパーさんの1分単位の記録がとれることです。無駄のない効率の良い介護サービスが行えますから介護保険の点数(金額)が低くてもゴールドエイジは赤字にならないで経営ができます。それが一番良いところです。
そして毎月毎月、ヘルパーさん1人1人の稼働率(ヘルパーさんが全勤務時間の中で、介護保険請求ができる仕事をした時間の記録)上限率(利用者さんの介護の上限金額の何%が実施されているか)給与率(介護保険収入の中に占める1人1人の給料の割合)などが自動で計算できてヘルパーさん1人1人で分かるのと、各館別に全て分かるのがこのさつきちゃんソフトの優れた良いところではないでしょうか。
これからもよりよい介護サービスを心がけて実行いたします。