9月16日(水)17日(木)、2日間で12時間かけて『39の介護事例』の発表会を行いました。コロナ禍ですので今回初めての『リモート発表会』としました。
しかしリモートもなかなか良いものです。決められた遠くの会場へ移動しなくてもいいのと、各館39館の職員も仕事中でも空いた時間に発表会を見ることができました。そして各館の職員は自分の館の発表は皆で観て応援できますから、意外に盛り上がったと聞いています。
今回はその中の10個の優秀な発表を『YouTube』にアップしました。パンフレットも作成して、地域のケアマネージャーさんや包括支援センター、各病院のソーシャルワーカーさんに宣伝してYouTubeを観ていただいているのが、凄くよかったと思います。そのパンフレットを掲載しますので、是非とも皆様もYouTubeでご覧ください。各事例発表会は10分以内と決められていますので、気軽に観ていただけます。
私などはこれらの発表を聞いていると涙が出てしまいます。そしてこういう高齢者の介護をしていて、本当に良かった、間違いではなかったとつくづく思います。建設業しか知らない素人が介護の会社を始めたのですが、もう失敗の連続でした。私は祖母の自宅での介護で家族崩壊ギリギリを経験して、こんな大きな家に住んでいて、トイレ2つお風呂が2つもある家で、家内と母親の2人の女性が祖母一人の介護をしていても、家族は介護で崩壊するんだということを体験しました。
それで調子に乗って始めた介護の会社で、もう苦しいのを通り過ぎて地獄の苦しみを体験してしまいました。創業した会社(アサヒグローバル)を退職して、2人の女性社員(経理・営業)だけを連れて名古屋に出て、介護とサ高住の建築の会社を始めました(ゴールドトラスト・ゴールドエイジ)。そして介護の知識も経験もない私が出す指示や決定は全て間違いだらけなので上手くいきません。大赤字で毎月4,500万円のお金が消えていきました。
そして総合計で11億円を失くしてやっと4・5年で赤字は止まりましたが、お金を失くすということは、兄弟を失くす、家族を失くすことなんだという苦しい体験をしてしまいました。
アサヒグローバルの社長を任せた弟の反乱で、お兄さんだけ潰れてください、アサヒグローバルまで一緒に潰れては困りますから、もうアサヒグローバルには来ないでくださいと言われて、兄弟の決別です。家内からも叱られました。いい加減にして名古屋を閉めて四日市へ帰ってきなさいと、6回以上言われて、夫婦の決別ではありませんが完全な亀裂ができてしまいました。
特に最悪の3年間くらいは私も引きこもりというか、閉じこもり状態で資金的に精神的に身動きがとれません。じっとして会社全体が少しずつ良い方向に行くのを待つしかなかったのです。そんな中で一番嬉しかったのは、私の師である本山博先生(博士)のお言葉でした。お前のやっている高齢者の仕事は日本の将来にとっても大切な仕事である。必ず上手くいくから頑張れ。本山先生にも助けられてなんとかゴールドエイジを成功させることができたのです。
今ではアサヒグローバルより売上げは半分ですが、利益はゴールドエイジが2倍です。そして今ではアサヒグローバルを助ける立場になっているのが皮肉というか、お陰様でというか。懐かしい思い出になってしまいました。
さて、是非一度『介護事例発表会』のYouTubeをご覧ください。ゴールドエイジチャンネルのQRコードも入れましたので、簡単に観ていただけます。入居者様と職員さんの優しさや信頼や喜びで一杯の発表会動画をご覧ください。