まず第(1)に申し上げたいことは『税金』とは『国家』だということ。私達の生活するこの日本は国民一人一人の納める税金で運営されていますから、『税金は国家』なんですね。間違いありません。
それ程に税金とは大切なものだと私は考えています。
ですから(2)その税金を納めることは私にとっては嬉しいことであって、経営者としても個人としても多額の税金を納めることは『名誉』ですし『誇り』ですね。実際に会社では億円単位、個人でも数千万円単位の税金を私は10年以上も払い続けています。一度だけですが年間1億5,000万円以上の個人の所得税を支払った時は市町村で一番多かったとも言われましたね。
(3)反対に私は税金をゴマカシたり、わざと間違えたり等のやり方は全て知っていますが、会社を始めて39年間、私は一度もそんな不正をしたことがありません。経理の単純な間違いは時々ありましたが故意に不正を働くということは過去一度もありませんし、これから先も全く無いと断言致します。これは私の信念ですから、(4)逆に税務署さんが『グレーを黒』と言おうものなら、税務署に一人で乗り込んでいって私はケンカを売ることも、これも信念ですね。だから一般常識でよく人の言う、税務署には『おみやげ』を持たせないと税務調査が終わらない…。なんて話は私には通用しません。
(5)しかしここで誤解されたくないのは、当社と私は年間50回くらいの『節税セミナー』を開催しています。この『節税』とはなんでしょうか。私の言葉で説明すると『正しい納税』セミナーと同意語です。税金は納税者が『申告すること』が基本ですから、間違った申告でも納税額が多い時でも税務署側は『Aさん、この納税は間違って多く支払ってますから、税金を返しますよ。』と言うような税務署さんは日本中にありませんね。
(6)それは不親切でもありませんし、人の悪い『悪人』でもなんでもないんですね。そのAさんが申告するのが基本ですから、万一間違いがあっても指摘しないのは当たり前です。ですから私は『セミナー』を開催してAさんが間違った申告と納税をしないように教えています。何か問題でもあるのでしょうか…。『正しい納税』の知識と『払い過ぎの納税』の節税セミナーですね。
(7)しかし逆に税務署のお仕事とは2つ。1つ目は正しい納税の『指導と調査』、2つ目は『故意の不正』と『脱税』の『摘発』です。これは警察の刑事事件ですから『間違いました。すみません』では終わりませんね。犯罪ですから厳しいのが当たり前です。
(8)この犯罪の摘発のために税務署は『個人の銀行』の1円単位の出し入れの資料を全て見ることができます。『調査権限』ですね。だから個人のお金の動きは手に取るように分かるのです。しかししかしそれは『脱税の摘発』の犯罪行為の可能性があるからやれる権限ですが、趣味や好奇心でこの調査権を使うことは許されません。個人のプライバシーの侵害です。
(9)来年10月から国民全員に『個人番号の通知』が来て、2016年1月から『マイナンバー』が実施されますが、それでは銀行の1円単位のお金の出し入れは分かりません。ですからこの『調査権』は脱税の調査のための特別中の特別の権限なんですね。調査する税務署側の間違った思い込みなどがあってこの調査権を使って、万一第三者に個人情報が流れたりすれば『大変な社会問題』ですから、権限が逸脱しないように十分に注意すべきでしょう。
(10)なんか一般的に経営者やお金持ちの個人は税務調査が大嫌いと言う人がほとんどですね。しかし私はやはり『変人』でしょうか…。『税務調査大好き人間』ですから毎年1回は調査していただけると嬉しいのですが…。税務署さんも『人件費対効果』ですから、そんな無駄なことばかりやっていると国民の税金の無駄使いですから、毎年1回の調査はできません。残念ですが仕方なく私はあきらめましょうか。
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