ユートピアは『理想郷』。
その反対語がディストピアで、その意味は『絶望郷』です。
別の言葉でいうと、幻滅の国、監視国家、全体主義国家、共産主義国家と言っても間違いではなく正しいと思います。
今世界はこのディストピアに向かって動き始めています。私はそう思っています。
私はいつも前向きで明るく元気に仕事をしています。
しかし反面、私は非常に悲観的で暗い人間です。
会社経営でも個人の生活でも、いつも『最悪』の状態を予想していて、そうなった時にどうすればいいのかを常に考え続けていますから、まあ根暗な人間でしょうか…。
しかしこれが会社経営に役に立つことが多くあります。
何か大問題が起こった時でも私は慌てません。
いつも最悪を考えてその対策がありますから、全てその想定内なので慌てず冷静に問題解決を実行しています。
ですから44年間も会社が倒産せずにこれたのでしょうね。
そしてこれからもこの性格は変わりませんから、まあ何があっても私は生き残れると判断しています。
なぜ突然こんな話をするかと言えば、人間には二面性があるということと、この二面性はもしかして必要なことなのかも知れないということです。
そして人間にあることは世界の国々にもありますから、国家もこの二面性は必ずあるということです。
さて中国ですが、どう見ても『ディストピア国家』ではないでしょうか。
私は中国や中国の人が嫌いではありません。
私は中国の国家の驚異的な発展を尊敬しています。
それに比べて30年間も停滞している日本が情けなくなり、もう日本の政治家や官僚が大嫌いになってしまいました。
私には中国人の友人がいて、その人は賢く誠実な経営者ですし、一文無しから日本で働いて相当の財産を築いて、中国で活躍しています。
中国にはこんな立派な人達がたくさんいるので発展したことは間違いありません。
しかしその大成功した中国は『共産主義国家』ですから民主主義も自由も選挙もありません。
共産党の一党独裁政権が続いていますし、これからもますます強化されていきます。
そして世界一の『監視国家』となりました。
国民14億人で監視カメラが6億台取り付けられています(日本国内の監視カメラは500万台)。
そして『全体主義』の経済国家ですからものすごく強力です。
国の方針で国が産業を発展させますから、日本の大企業の一社などでは太刀打ちできません。
中国のアリババとテンセントのスマホの支払い口座の保有数は18億人。
もう銀行なども必要がない世界で一番の『金融先進国家』になってしまいました。
これがもう決定的な結論ですが、2019年のアメリカのGDPが22兆ドル(2,420兆円)中国は16.5兆ドル(1,815兆円)ちなみに日本は30年間ずっと5.2兆ドル(570兆円)。それがなんと2024年に中国のGDPは25兆ドル(2,750兆円)になりアメリカを追い越してしまうんですね。驚異的です。
世界や日本はどうなってしまうのでしょうか…。
はい、間違いなく中国の勝ちです。私はそう思います。
共産主義、全体主義、監視国家である『ディストピア』が勝って、『ユートピア』が負けるのです。間違いありません。
これが世界の動きと方向性です。
で、それで私達はどうすればいいのか。
これが私の得意分野ですので申し上げると
(1)現実のディストピアの勝利をまず冷静に認めることです。(2)次にその世界の中で日本や私たちがどう生きればいいのかの最悪を真剣に考えること。
(3)そしてこの最悪の対策を考えた後は、楽観的に明るく元気に行動して楽しく生活することです。
心の中にユートピアを持つしか生きる道はありません。私はそう思います。そして実行します。