国税庁が、相続税の申告事績と調査等の状況を発表しました。
令和5年の、死亡者156.6万人(前年比プラス0.4%)のうち、
相続税申告は15.5万人の9.9%。
1人当たりの課税価格は1.38億円で前年プラス1.3%、
1人あたりの相続税は1930万円で前年プラス4.0%です。
課税割合、1人あたりの税額ともにジワジワ上がってますよ。
一方、調査の方は、
実地調査件数8556件で前年プラス4.4%。
相続税申告の5.5%に調査が入ったわけですね。
このうち、非違件数が7200件、
調査1件あたりの申告漏れは3208万円、
調査1件当たりの追徴課税は859万円の前年プラス5.2%です。
コロナが明けて実地調査が増えた、
実地調査が増えたから追徴が増えたっていう構図でしょうか。
いずれにしても、今後、贈与の持ち戻し加算が増えていきます。
黙っていても増税ですよ。
相続税がかかりそうな方は、早い段階から相談なさってくださいね。
【相続税申告3兆円超え 基礎控除引き下げ後、最高更新 国税庁】
国税庁は18日、2023年分の相続税申告額が前年比7.4%増の3兆53億円に上ったと明らかにした。
基礎控除額が引き下げられて現行の算出方法となった15年以降で最高を更新した。
同庁によると、23年に死亡した人(被相続人)は157万6016人。このうち相続税の課税対象は15万5740人で過去最多となった。相続財産の金額を項目別にみると、現金・預貯金など(7兆9633億円)がトップで、土地(7兆1425億円)が続いた。
(12月18日 時事通信)
土地家屋調査士 大阪 和田清人