前回、東京都が2006年10月に公表した
「高齢者の生活実態調査」で
約7割の方が自宅介護を希望している事をお伝えいたしました

しかし、自宅に住み続けるにはそれなりの環境整備が必要です

まず、自宅が安全である事

高齢者の自宅での骨折は、自動車事故よりも多いといわれています

高齢者の家庭内事故の実態

2003年5月9日に国民生活センターが発表した
「危害情報から見た高齢者の家庭内事故」によると
国民生活センターには全国20の危害情報収集協力病院から
20歳以上の事故が1997年度~2002年度に27,027件寄せられており
事故件数等をみると次のようになっています

(image)

事故件数総数に対する家庭内事故の割合は、
20歳以上65歳未満が約46%、65歳以上が約61%で
高齢者の方が約15ポイントも高くなっています

家庭内事故の原因を「住宅を構成する設備」と「身の回りの生活用品」に分類すると
次のようになっています

(image)

「設備」での事故の割合は、65歳未満が29.0%だったのに対し、65歳以上75歳未満は37.5%
75歳以上は50.8%となり、高齢になるほど「設備」を原因とする事故が増えています
「設備」のうち、危害の原因となったものをさらに細かく分類すると
(1)階段 486件
(2)ドア・柱・敷居など 318件
(3)浴室 282件
(4)脚立・はしごなど 238件
(5)床 237件
です

高齢者の事故は、階段や脚立からの転落、
敷居や浴室、床での転倒で
打撲傷・挫傷・骨折・刺し傷・切り傷などお負うケースが多いようです

また、加齢とともに体調を崩しやすくなり
風邪をひいてもこれまでは一晩休めば回復したのにそれが長期化する
そんな時に家族や知人などの助けがあれば安心ですが
隣近所の助けを多くは期待できません
さらに高齢者を狙った悪徳商法が横行しています
甘い言葉に騙されないよう、しっかり見極める能力も必要です

高齢者が自宅で暮らすにはこうした様々なリスクに備えることが必要です


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