順調にマンション経営を続けていくためには、何事においても相手の立場になってものを考えることが重要です。ただ、マンション経営者だからこそ持っていなければいけないこと、というのもあります。それは「こだわり」です。付加価値の高い商品がヒットするように、マンション自体にもそれが必要なのです。まれに、マンションを経営しているオーナーの中には「こだわり」を持っていない人がいます。「ただスペースがあるからそこに入居者が来てくれれば良い」「家賃が回収できれば良い」というだけの考えの人です。「そのマンションのどんなところが素晴らしいですか?」と質問されたときに、あまりにもありきたりな答えしか返ってこなければ、人がそこに魅力を感じることはありません。住まいに限らず、洋服を買いに行く時でさえ、デザインや機能性に他とは違った魅力があるからこそ購買意欲が湧いてくると思いませんか?まずは、すでに数多くあるマンションの中で、自分だったらどんな部屋に住みたいだろう、ということを考えましょう。そして、ここだけは人には負けない!というものをひとつでも作るべきです。それは、機能や内装に限ったことではないかもしれません。オーナーさん自身がどのような入居者とコミュニケーションをとっていくか、という中にこだわりとプライドを持つというのも当てはまると思います。管理を不動産業者に頼む場合でも、自分自身で行なっていく場合でも、オーナーさん自身がマンションの特徴を理解して、長所を自分の言葉で説明できるということは、間に入る仲介業者にとっても、そして入居者にとっても一番説得力のある宣伝方法なのです。分かりやすい例で言えば、人気のあるラーメン屋の特集をテレビや雑誌でよく見かけますよね。こうした店舗で共通しているのは、麺やスープ、接客への徹底した「こだわり」だと気づきませんか?自分の店の商品をよく理解し、どんなコンセプトのラーメンをお客様に食べてもらうのか。この「こだわり」に会社経営や“行列ができるマンション”の答えがあるのです。確かに、すべての面で誰にも負けないマンションをつくりたいという理想はあります。けれども、それに向かう第一歩として、これだけは誰にも負けないという「こだわり」を万s如ンマンション経営の中にひとつでも持ち、それを自分の誇りにするべきなのです。