この手の相談は1年に1件は必ずある。社会福祉法人を設立して、特養を運営したい。と・・・・なんの目的で今更特養なのか?正直、理解に苦しみます。必ず、相談者の方には、なぜ?特養なのか?と質問をします。すると、地域の低所得要介護者が安心して暮らせる環境を作り、地域に恩返しがしたいと・・・それって『特養』でなければダメなんですかね?『社福』でなければできないんですか?と聞きます。まず、今から社会福祉法人を設立する意味がない。だったらNPOでもイイだろう?と思う。そして、これから特別養護老人ホームと言えども、『大競争時代』の幕開けです。ご存知、特養の入所基準の厳格化要介護3以上です(原則)例外はありますが、あてにしないほうが良い。次に、課税論です。これだけ、民間の介護会社が誕生して、税金を納めて運営しているのに、社福だけ非課税はおかしい。という議論。なかには、社福の役割は終わり、解体するべきとの『解体論』まで飛び出しています。それなのに?なぜ?意味が全く分かりません。開設目的、事業目的、理念が明確でない。これでは正直、『失敗』します。何のために、介護の世界へ入るのか?どんなサ高住を作りたいのか?目指すべき道はどこなのか?そして、『理念』はあるのか?それが、成功の条件です。よく、現実を見つめ、現状を理解しないと、『大失敗』する。