「ほとんどの人が金持ちになれない原因は、学校教育にある。学校教育では一生懸命働くことを指導していても、本当の金持ちになるための方法を指導していないからである。」 ロバート・キヨサキ ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であり、同時に自らが一代で築き上げた億万長者であるロバート・キヨサキ氏の言葉です。 ロバート氏の父親(貧乏父さん)は一流大学を出て高級官僚として誰もがうらやむエリートでしたが、収入は多い一方で支出も多く金銭問題に悩む人生で、ついには家庭崩壊の憂き目に遭います。 一方、友人のマイクのお父さん(金持ち父さん)は13歳のときに学校を中退しましたが、お金を稼ぐ方法を知っていたため、ハワイ有数の億万長者になりました。 ロバート氏は、この2人の父親の歩んだ生き方を教訓に47歳で自らも億万長者になりました。 ロバート氏は、決して爆発的に売れるヒット商品や特許を持っていたわけでも、巨大企業のオーナーでもありません。額に汗して働かずにお金を稼ぐ考え方を、金持ち父さんから教わったことが最大の成功要因です。 確かに、私たち日本人は一生懸命働くことに生きがいを感じますし、勤勉に労働をした見返りに豊かな生活が待っていると考えがちです。しかし、本当にそうなのでしょうか? ロバート氏の言葉を再度引用すれば、いくら一生懸命働いて収入が増えても、比例して支出が増えるようでは金持ちにはならないということです。特に高額所得者になるほど税金が高くなるルールの中にいては金持ちになれないと言っています。 また、ほとんどの人が金持ちになれないのは、金持ちになる方法を知らないからだと言っています。 その方法とは、■「融資」「会計」「税法」を勉強しファイナンシャルリテラシーを身につける。■不動産、証券、金融商品など有効な投資先の中で一つだけ自分が最も得意とするものを見つけ投資をする。この2点です。 ロバート氏は、変わりばえのしない仕事を極めることよりも、収入を元手に資産を賢く殖やすことの方が、最終的には必ず人生に富をもたらすという主義に基づき、我々日本人にとって思いがけない衝撃とともに資産活用の考え方を説いています。(参考文献)改訂版 金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 ロバート・キヨサキ著(筑摩書房)