私たちスマートパーキング・ラボは2016年1月に、3大都市圏(東京都、愛知県、大阪府)に在住の20代~60代、週に1回以上自動車を運転する男女656名を対象に、駐車場に関するアンケート調査を行いました。今回はこの調査結果から、駐車場シェアリングサービスの利用意向に関するデータをご紹介します。
データ1.駐車場シェアリングサービスの利用意向(ユーザーとして)Q.あなたが駐車場を探しているときに、駐車場シェアサービスによる駐車スペースが空いていたら、利用したいと思いますか。使い方は一般のコインパーキングと同様と仮定。(単一回答)・利用意向(「利用したい」と「どちらかと言えば利用したい」の合計)は全体で50%前後。東京都(58.2ポイント)、愛知県(48.9ポイント)、大阪府(45.2ポイント)の順。
(image) 駐車場シェアリングサービスの利用意向が東京都で高いのは、東京都発の駐車場シェアリングサービスがあり、認知度が他府県より比較的高いため、あるいは人々が先端的なサービスを受け入れる進取の気性が他の地域より強いためだと考えられます。
データ2.駐車場シェアリングサービスの利用意向(男女比較)Q.あなたが駐車場を探しているときに、駐車場シェアサービスによる駐車スペースが空いていたら、利用したいと思いますか。使い方は一般のコインパーキングと同様と仮定します。・駐車場シェアリングサービスの利用に前向きな人の割合は女性の方が多い(「利用したい」と「どちらかと言えば利用したい」の合計は女性55.6%、男性46.7%。)
(image) 駐車場シェアリングサービスの利用意向も女性の方が高いという結果について、その背景は、
「女性客が利用する商店や施設周辺は駐車場ニーズが高い」でとりあげたように、女性には日常的に安くて使いやすい駐車場のニーズが高いためだと考えられます。同回のコラムでは、「女性客が多く訪れる商店や施設周辺では、女性ドライバーが『駐車場がなくて行くことをあきらめた』ということがないように、駐車場の整備が求められています。」と述べました。データ2から、そのように女性客が多く訪れる商店や施設周辺において、駐車場シェアリングサービスによる駐車場整備は有効な選択肢であることが分かります。駐車場シェアリングサービスは今後、都市部を中心に全国に普及し、認知度が高まるとともに、ドライバーの利用意向も高くなることが見込まれます。駐車場シェアリングサービスは、土地活用の選択肢として、今後ますます注目されるようになると予想されます。本調査結果はこちらからご参照いただけます。スマートパーキングラボ
愛知県の駐車場不足が浮き彫りに、3大都市圏への駐車場に関するアンケート調査結果(3大都市比較編)女性の駐車場ニーズが明らかに、3大都市圏の駐車場に関するアンケート調査結果(男女比較編)