私たちスマートパーキング・ラボは2016年1月に、3大都市圏(東京都、愛知県、大阪府)に在住の20代~60代、週に1回以上自動車を運転する男女656名を対象に、駐車場に関するアンケート調査を行いました。前回の連載では、この調査結果をもとに、愛知県は三大都市圏の中でも駐車場の需要度が高いということをご紹介しました。 今回はこの調査結果から、駐車場が不足しがちな場所などのデータをご紹介します。
1.愛知県で.空いている駐車場がすぐに見つからなかった場所は、大規模商業施設、観光地、イベント会場や施設などQ1.(空いている駐車場がすぐに見つからなかった経験がある人が対象)空いている駐車場がすぐに見つからなかったのは、どのような場所で起こりましたか。(複数回答)・愛知県は「大規模商業施設」の割合が高いことが特長。愛知県は「観光地」と「大規模商業施設」が同率で最多。次いで、「イベント会場や施設」、「病院・医療施設」、「繁華街・商店街」と続く。・東京都と大阪府は「観光地」が最多。東京都は「繁華街・商店街」、、大阪府は「観光地」が他の都府県に比べて比較的多い。
(image) この結果から、3都府県とも「観光地」「大規模商業施設」「繁華街・商店街」を中心に駐車場の充足が求められていると言えます。愛知県では、「大規模商業施設」の割合が高く、「観光地」、「大規模商業施設」、「イベント会場や施設」、「病院・医療施設」、「繁華街・商店街」の場所の周辺で、特に駐車場の充実が求められていると言えます。 なお、大阪府で「観光地」が多いのは、京都や奈良など世界的観光地が近隣に数多くあることが要因だと考えられます。愛知県では「大規模商業施設」が多いのに対し、東京都で「繁華街・商店街」が多いのは、自動車で買い物などによく行く場所の違いが表れているのかもしれません。
2.空いている駐車場が見つからなかった時、愛知県は「目的地の駐車場が空くのを待つ」人が多いQ2.(Q1で「6」の回答者以外が対象)Q1で回答した、空いている駐車場が見つからなかった時に、どのように対処しましたか。この1年間で対処したことについて、当てはまるものすべてを選んでください。(複数回答)・3都府県とも「目的地の駐車場が空くのを待つ」人が多い。中でも愛知県(52.6ポイント)が最多で、東京都(39.0ポイント)・大阪府(47.6ポイント)に比べて多い。
(image) 愛知県では、東京都や大阪府に比べて、目的地の駐車場が空くのを待つ割合が高いです。この結果から、愛知県では目的地に駐車場はあるものの、駐車する車の台数に対して駐車場が不足するケースが、東京都や大阪府に比べて多いと言えます。これは前回の連載でもご紹介した、愛知県の駐車場不足が顕著であることの表れではないでしょうか。 なお、このような駐車場不足を解決する手段として、土地のオーナー様などから今、注目されているのが、駐車場シェアリングサービスです。設備投資や工事をしなくても、コインパーキングのように駐車場の貸し出しを行うことが可能なサービスもあります。本調査結果はこちらからご参照いただけます。
スマートパーキングラボ 3大都市圏への駐車場に関するアンケート調査結果