さて、前回に引き続き、「建物共用部10年点検」の中で発生頻度が高かった不具合項目ベスト3の「第2位」を発表いたします。
(image) [第2位] コンクリートのひび割れコンクリートのひび割れ(クラック)もよく見られる症状です。コンクリートという材料は、熱などで伸縮する特性があります。建築後の地震等の外部要因もあります。一概には言えませんが、大体の目安としてヒビの幅が約0.5㎜未満の小さなクラックであれば心配はいらないでしょう。
(image) 白華現象には要注意!右写真のように、割れ目付近が白く汚れた白華現象(エフロ)が発生している場合は、要注意です。白華現象は、ひび割れから侵入した水分が、コンクリートと反応してできるものです。
(image) 今すぐどうにかなってしまう類のものではありません。しかし、多く見受けられる場合などは、折を見て建築士などのプロに見てもらい、将来的な修繕計画に組み込むとよいでしょう。なお、小さいひび割れの補修方法は、ひび割れにエポキシ樹脂等を充填後、表面の再仕上げをします。大きいひび割れの場合は、ひび割れをU字カット後、弾性シーリングし、無収縮モルタル等で充填の上、表面の再仕上げをすることが一般的です。