・墓地や廃棄物処理場など、嫌悪される施設が近隣にはない・深夜営業の店舗などが近隣にはない・スナック、飲み屋、風俗店などが近隣にはない・高圧電線が敷地に架かっていない・悪臭を発する建物、河川、どぶ川が近隣にない
(image) 墓地・斎場・深夜営業の店舗などが隣地にあるとマイナス要因になります。 墓地の場合、見えるのが緑だけであればいいのですが、墓石や卒塔婆が見えたら嫌われます。これには2パターンがあって、駅までの経路にあってもマイナスですし、自室のベランダからお墓が見えるのも嫌なものです。それも騒音のときと同じように、眺望が少々悪くなっても植栽などでカムフラージユするなどの工夫をするべきです。植栽のコストは絶対に無駄ではないでしょう。 深夜営業の店舗では、しばしば地元住民とトラブルになっている有名チェーンなどが近くに出店すれば、必ず賃料が下がるほどですし、特に暴走族や不良じみた若者が集まってくるとなると、軒並み賃料が下がります。 スナック、飲み屋、風俗店がすぐそばにあれば、それも嫌悪施設の一種です。風俗街の中に立地する物件は、特に女性から敬遠されます。また、風俗街区の中ではなくとも、近くに立地する物件は治安不良のためマイナス要因になります。 高圧電線が敷地に架かっている場合は、明らかにマイナスです。恥ずかしながら当社の失敗例をご紹介します。それは30万円という高額の賃料査定をして借り上げをした物件でした。完成の時に私が初めて行ったのですが、上を高圧電線が走っていました。営業マンに「この高圧電線は査定の考慮に入れたの」と聞いたら、「上まで気がつきませんでした」と。 このように、往々にして査定で気がつかないことがあるものです。どこかに見落としが発生するものですから、やはりチェックをしなければいけないのです。 また、高圧電線の近くに居住する住民に白血病やガン発生率が高いとの説もあります。シングルタイプの入居者なら気にしないかもしれませんが、30万の高額物件に住む人やファミリータイプの入居者なら気にするでしょう。