「学校では、人はお金のために働くことを学ぶ。だが、お金を自分のために働かせることは知らないままで一生を終わる。とは、ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏の有名な言葉です。 これまでに、ファイナンシャルリテラシー(お金に関する数字や言葉を理解する力)について解説させていただきました。 その中で、前回は、同氏の「大切なことは情報」という持論の中で最も大切な未来の情報を予測するタイムマシンを作る方法についてご説明しました。 今回は予測される未来を変えていく発想方法を勉強しましょう。 ライト兄弟が「人類で初めて空を飛ぶ人間になる。」と宣言した時、多くの人は「人間は絶対に飛べない」と言いました。 立派な伝道牧師であったライト兄弟の父親でさえもそう言ったといいます。 現在、私達は人間は飛行機を使って空を飛ぶことが出来ると知っていますが、飛行機が発明される前の人達にとっては、「人間が空を飛ぶこと」は想像の限界を遥かに超えていたのでした。 しかし、ライト兄弟は空を飛ぶ事が全く不可能なことでない事に気づき、「飛べる」可能性に多くのエネルギーを割きました。 彼らはノース・カロライナ州キティ・ホークを夢の実現の場として選びました。キティ・ホークには草と砂に覆われた広大な平野があるからです。 もちろん、ライト兄弟は人類史上初の飛行実験に大きなリスクが伴う事は知っていました。 しかし、その危険を最大限に回避するために、軟らかい大地のある場所を選んだのです。 二人は橋や断崖絶壁の上から飛び降りる事はしませんでした。 広くて、強い風が吹く平らな大地を見つけ、飛べるようになるまでそこで何回も失敗を繰り返しました。 二人が上手にリスク回避をしながら人類初の飛行実験を成功したおかげで、私達の生活が大きく変わりました。 このリスクを事前に予測し、賢く回避しながら夢を実現する発想が、夢を実現する人に共通の考え方です。 ロバート・キヨサキ氏が著書の中で次の様にいっています。「金持ちと貧乏の最大の違いは、貧乏な人の方が金持ちよりもよく『それを買うお金はない』と言うことだ。」 ここで言いたいのは、無理な投資を勧めたり、贅沢品を買い漁ったり、ギャンブルで大穴を当てることを勧めているのではないということです。 夢を実現する人は、例えば「経済的な余裕を持つために賃貸物件を持ちたい。」と思えば、そのためにやらなければならない事を考え、実現のための障害を予測し、計画的に夢を自分のものにしていきます。 一方で夢を実現できない人は、「アパート経営なんて自分には出来ない。」と初めから決め付けてしまいます。「出来ない。」「買うお金はない。」という言葉が、頭の中をよぎった瞬間に人間の頭脳は考える事をストップさせてしまいます。 夢を実現できない人は「出来ない。」「買うお金がない。」を連発するため、その人が本来持っている潜在能力を引き出すことが出来ないのです。 最後にロバート・キヨサキ氏の言葉をご紹介します。「貧乏人は貧乏人の言葉を使い、貧乏人の言葉が貧乏人を作る。言葉はその人の肉となる。」(参考文献)改訂版 金持ち父さん貧乏父さん・アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 ロバート・キヨサキ著(筑摩書房)
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