(image) マンションの空室対策で色々な改善をされている大家さんに、今回は一番コストパフォーマンスが良い?対策方法をご紹介いたします。 その方法とは、以前もご紹介した
インターネット無料マンションです。 建築業者に依頼して間取りの変更などのリフォーム工事をするとすぐに1部屋あたり数十万円の工事費がかかってしまいますが、今回のインターネット無料の改造工事は、専門のインターネット業者に依頼しなくても自営で格安に行う事が出来るので、コストパフォーマンスが非常に高いのです。また、自主運営する事でランニングにかかるコストを大幅に削減する事が出来ます。 それでは、その改造手順をお教えします。
1.各部屋へのLAN配線工事 マンションの各階に設置されている電話機器収納ボックスから各部屋の電話回線をひくための配管内にLAN配線を通し、各部屋内にLANコンセントを取り付けます。(素人では無理な場合は、電気工事業者に依頼をすればやってもらえます)
2.接続機器の設定と接続 マンションの棟内でLANを構築する場合、(1)光回線をLANに変換するONU(光モデム)(2)インターネットゲートウェイルーター(3)スイッチングハブが必要になります。(1)はNTTに手配をして、(2)(3)は大家さんが自分で手配する方法が良いと思います。ポイントは、各部屋間で隣の部屋の通信内容を見られない様にセキュリティ対策をしなければならないので、スイッチングハブに「VLAN」という機能が設定出来るものを選ぶ事です。 また、機器の故障でクレームが発生しては困りますので、業務用通信機器メーカーのものを選ぶ事をお勧めします。
アライドテレシスは品質にも定評がありサポートも良い会社ですので、自分で構築しようとしているLANの簡単な絵を描いて同社のサポートセンターに送れば最適な機種の選定までしてくれます。
ネットギアは製品が永久保証であるのに加えて、設置した機器に不具合が発生した場合エンジニアが現地に直行して交換するサービスを行っています。機器1台につき年間10,500円ですので、ルーターとハブの合計2台で構成すれば年間21,000円でメンテナンスしてもらえます。
3.NTTの回線開通工事 フレッツ光ネクストハイパーファミリータイプなどの高速で容量のある回線を手配します。大家さんが契約した回線を分岐して入居者に分配する事は違法?ではと、質問される事がありますが、NTTに使途を説明しても全く問題ありませんでした。
4.電気通信事業者の届出 地元を管轄する総務省の総合通信局宛てに「電気通信事業者届け出書」を送ります。 改造工事の内容としては以上です。 この方法での注意点ですが、(1)メールアドレスを必要とする入居者には、無料メールの登録をしてもらうか、以前に使用していたプロバイダーをメールのみの契約として使用してもらうなどの対応をしなければなりません。(2)各部屋のPCはローカルIPアドレスでデータ通信がされるため、対戦型ゲーム、スカイプなどグローバルIPアドレスを必要とするサービスは出来ません。(個々にポート開放の対応をしていけば可能になります)(3)各部屋で無線LAN親機を使用する場合は、ルータ機能を無効にしなけらばなりません。(4)当該回線の利用における事故に関しては大家さんは責任を一切取れないとの契約条項を入れ、万一のトラブルに備える。 ネットワークに詳しい大家さんであれば、1棟あたり月額5000円程度で入居者全員がインターネット使い放題になるのですから、入居者へのメリットは絶大なものになります。 (実際に改造・運用をされる際には、専門の方に相談するなどしていただき、自己責任でお願いします。)