以前、全国賃貸住宅新聞編集長榎本さんの記事を拝読いたしまして、大いに共感を致しました。全国賃貸住宅新聞 榎本編集長のコラム⇒ http://www.zenchin.com/blog/2013/01/post_28.php 私も良く「ダーウィンの進化論」を持ち出して榎本さんの記事と同じような話をします。キリンは元々首の長い動物ではなかったが高い所にある木の葉を食べられる比較的首の長いキリンだけが生き残って行き、やがてキリンは首の長い動物になった。私たちの生きるこの時代も、生き残りを賭けた進化が全ての業界職種において模索されています。そして「大家さん」は長きに渡る時代を、比較的のうのうと平穏に過ごしてきました。それは完全なる貸し手市場であった「賃貸住宅市場」の出生を理由として。つまり首を伸ばさないでも、食すべき木の葉は至る所にありました。しかし時は流れ時代は激変し、いま原野には食すべき木の葉は少なく、しかも高所に有る事に「キリン」は気づきます。仲間のキリンは?見回すと、自分より首の長いキリンは懸命に首を伸ばし高所の木の葉を食べています。首を伸ばせなかったキリンを待つ運命は、ただ絶えるのみ。また他方で、我々は食される樹木でもある事に気付けなければいけません。ただただ太陽と大地の恩恵を受け、のうのと自生をしていた樹木。余りに低いその木の葉は、もしゃもしゃとキリンによって食い尽くされるのを待つのみでした。しかし我々は幹を枝を天に向けて伸ばし続け、やがてはキリンの首の届かぬ高みにその葉を、その花を咲かせるようにしなければいけないのです。何故か?それは我々大家さんを取り巻く「環境のため」。首の短い数多くのキリンに、ただ黙ってモシャモシャと捕食され続けた過去を変えるために。荒野をより広く見回せる高所に枝を伸し、より多くの情報を得て時代を生き抜けるように。また我々自身が大地より高く屹立する巨木へと進化する事は、同じように努力し首を伸ばそうとするキリンの進化にも繋がるのです。環境の変化はしとしとと忍び寄り、通り過ぎた後に激変と呼ばれます。低い樹木と首を伸ばせなかったキリンが滅び絶えた後。そこには激変を敏感に察知し自らを進化させたキリンと、より一層の高みを目指した大木との「共生の時代」が待っています。
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