サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認と生活相談のサービスが付いた賃貸マンション(有料老人ホーム)といった位置づけですが、その位置づけが広域過ぎて、実態がみにくくどこまでのサービスを提供してくれるのかが分かりません。これは運営しようとしている事業者にも当てはまることで、新規開業した運営事業者の躓きがここにあります。サ高住は、建てば入るものではありません。ビジネスとしてしっかりととらえなければ失敗してしまいます。たとえば「お客様は誰なのか」をしっかりと考える事です。広域すぎでお客様が定まらなければ、ニーズを拾えるよい建物にはなりません。具体的に言うと、この建物は「医療依存度の高い方に入ってもらう」「自立で余生を有意義に過ごしたいと思っている人に入ってもらう」「なるべくお金をかけないで過ごしたい人に入ってもらう」「終末期を安心できる施設で迎えさせたいと思っている人に入ってもらう」すべて、サ高住で受け入れは可能です。しかし、果たして上記の人たちを同じ建物で暮らせるのでしょうか?それは、次回書かせて頂きます。