高齢者集合住宅である「サ高住」「サービス付き高齢者向け住宅」の住宅規模、専有部分の床面積は25m2以下が7割を占めています。ほとんどのサ高住は18m2の共有型で展開しています。18m2以上の共有型が悪い訳ではありません。私の別会社のサ高住も20m2共有型RC48戸で計画をしていますし、19m2でプロデュースをしている物件もあります。共通して言える事は「コンセプト」を持っている事、デザインや運営会社に拘りを持っている事などです。ではなんで?待たなくてはいけないのか?意味があっての共有型なら別に何も問題はありません。しかし、建設会社が利回り目的で、提案し、運営会社も数が取れる方が、収益が上がると言う理由だけなら、間違いなく「辞めた方がいい」今、一般の賃貸住宅で入居苦戦している物件はどんな物件ですか?ほとんどが、ワンルームアパートやワンルームマンションですよね。戸数が多く取れるので、利回りが上がると提案を受けて、建設したのは良いが、競合も増え、環境の変化で空室が多く発生している。サ高住も今は良いが、5年後、10年後はどうか?間違いなく、入居者の層が変わる。そして、元気高齢者の増加。18m2共有型の低価格物件は間違いなく、大競争時代を迎え、空室が目立つ様になる。入らないから価格を下げる。価格を下げるから値段競争が始まる。その家賃では運営が厳しいから、一括借り上げでも、地主さんに借り上げ賃料の値下げ交渉が始まる。値下げに応じなければ撤退するとまさに恫喝交渉だ。地主さんもしぶしぶ家賃を下げる。収支の悪化・・・・・この悪夢は他人事ではない。良く考えて頂きたい。サ高住は住まいである。そして、団塊の世代と今の現役高齢者とでは、「考え方が違う」これからは、いかに介護状態にならないで、旅立てるか!!まさにPPK(ピンピンコロリ)を目指す高齢者が増加する。団塊の世代の方々は多種多様なライフスタイルを持つ。住宅に対する考え方も多種多様だ。色々な選択肢が必要になる。ただ安いだけの小さなサ高住に魅力を感じるだろうか?確かに安いものを求める方もいる。しかし、そういう方の受け皿となる住宅は沢山ある。目先の土地活用で安易にサ高住を検討するにはあまりにもリスクが大きすぎる。本当にそれで良いのか?コンセプトは?対象は?良く考える必要性があります。高齢者住宅のご相談はお気軽に!!高齢者住宅経営研究室で検索