11日未明に福岡市の病院で発生した建物火災。15人が搬送され、10人が死亡するという惨事となった。スプリンクラーの設置義務はない。整形外科でしかも、入院患者さんは高齢。どう考えても自力避難は困難。当直看護師は1名。
(image) 消防への通報と初期消火の遅れが指摘されているが、正直、1名ではどうする事も出来ない。もし、これがサ高住で発生したら。3階建RCのサ高住、居室数30 入居者平均介護度3 当直職員1名1階部分から出火。発生時刻深夜3時。当然に、エレベーターでの避難は不可能。2階3階に居室が集中し、1階はデイ。考えただけでも青ざめます。よく、スプリンクラーは設備費用が膨大なので、付けたくないと言われる方もいます。でも、命と比べたら比較になりません。なので、クライアントに対して絶対に設置してくれと言います。仮に平屋でも設置した方が良いと思います。サ高住のスプリンクラーの設置基準は、介助サービス(食事・入浴等)・介護サービスの提供があるなら設置!!となっています。しかし、スプリンクラーを設置したから安心と言う訳ではありません。日頃からの「訓練」が何よりも大切で、職員の意識とレポーティングラインです。私は自衛隊出身なので、「危機管理」には特にうるさいし、力を入れています。地震や台風・・・等の自然災害も含め、訓練があってこその「防災設備」です。ちなみに30人規模で平均介護度3でしたら最低でも夜勤2名、宿直1名の3名体制が絶対です。そして、実は過去の高齢者住宅の建物火災で入居者が原因での出火はないんです。今回の火災を受けて、全クライアント先には、再度防災計画の点検と避難訓練の実施状況を確認しました。行ってない所は、マニュアルの見直し含め、避難訓練を行います。消防打ち合わせには私も同席します!!全ては「万が一」の為に!!これから台風です。最大限の警戒を